東京・浅草、
今ならココか？…とか、
やっぱりアソコか？…とか、
大人っちゅーのは寧ろ子供よりも吟味に時間を要するものだ、
何故かって俺（達）には時間が無い、
確かに時計ってのは年代別や人其々に針の進み方は違う、
謂わば此の世の多次元、
物理的に時間軸が歪んでる気がして止ま無いんだ、
否… " 気のせいじゃ無い " …と俺はそう思う、
んー、ナイス。
またしても此の町へ戻って来る、
一度後にした筈なのにまた帰って来る、
答えは単純明快、
気になるからだ、
そして " 次は無い " …かも…だからだ。
以前ずぅーっとフラレ続けて毎度食べれず仕舞い、
唯単にタイミングの問題だろうと…或る年の大晦日に来た事もあったが、
まさか蕎麦屋が年の暮れ最終日に定休日…、
とことんツイて無いなと諦め掛けてた2年前に初めて食べる事が出来た感動は今も憶えてる、
浅草 『ささごや』。
浅草寺側を向いたオープン席ゾーンには " 峠の立喰 うどん そば " と大きく出ている為、
この日までは " 峠 " が店名だと思い込んでいた訳だ、
可愛らしくポップな手作り立て看板にも確かに " 峠 " とある…が、
しかし違ったっぽいんだな、
半信半疑だけど違うっぽい、
まぁ…それはまた今度キッチリ確かめるとしてだ、
此処へ来たら注文は決まっている、
コイツを食べなきゃ気が済ま無い、
「かきあげ天そば」、
漆黒に近い色をしたツユだが実はそれ程には醤油辛くは無い、
具はナルトにワカメ、
セルフで入れ放題の刻みネギ、
そして何と言ってもモリモリっとした " かきあげ天 " は俺好みド真ん中の理想系。
で、
肝心の、
そば、
デロンデロン、
うん、
デロンデロンだ、
決して悪い意味では無い、
良い意味のデロンデロン、
コレも美味い、
あぁ、
コレが美味い、
この日に俺が求めた味だ。
本当の店名はいずれ機会が教えてくれるだろう、
世の中には敢えてハッキリさせ無い良さってのもある。
" Leave the fancy "
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