東京・浅草、
知ら無い事があって、
そしてそれを知る機会に恵まれて、
直ぐ様に感動を憶えて、
目の前がパァーっと明るくなる、
そんな事柄が希少になって来たこの頃だからこそ、
そんな模様に遭遇する幸運ってのは若い頃に比べ益々宝、
俺なんぞがまだまだ知った様な事を口走ってる場合じゃぁ無いな…と、
善し悪しを知る諸先輩方と100年の歴史に終始降参状態な俺が居たのでした、
んー、ナイス。
自分の父親程の世代に囲まれ呑む酒ってのは普段とはまた違った美味さだ、
歳の差は大きくともそこは " 同じ穴の呑兵衛 " 、
結局は納まるとこに納まる心地良さに共に赤ら顔、
浅草 『赤垣』。
何とかギリギリ座れたカウンターにホっとして、
さぁ～て何をお願いしようか…と、
おぉ～ " 高清水の樽 " かぁ～、
塩付きで供される「樽酒高清水」に口中が喜ぶ、
樽の香りが移った高清水は格段の逸品、
チョイチョイ塩を舐めながら枡の角っちょに口を寄せる、
かぁ～っ！美味いっ！！
お通しは「白菜漬」、
何とも良い塩梅な漬かり具合、
軟らかさと歯触りの相互も抜群、
漬物一つでここまで唸ってしまう久し振りな満足感。
さぁ～てさてと、
赤垣さんへ来たら何と言っても魚介、
旬の魅力的な品揃えにしばらく迷うも、
ご主人にお任せの盛り合わせをタップリと贅沢に頂こう、
「刺身盛合 （二人前）」、
もう目で見て分かる絶対的な美しさと味への期待、
・まぐろ
・氷見寒ぶり
・いか
・こはだ酢
・本鯛
・鯨
…もうね、
…どれもこれもメチャクチャに美味いとしか言い様が無いとはこの事、
特に " まぐろ " ！！ こんなにトロけるのは初めて食べたっ！！！
どんな大袈裟な褒め言葉でも相応し無い、
それ程までに絶品って事だ、
うん、
腹の底から感動…感動…三度感動。
言い表す事が出来無い至福を心の中でノタウチながら、
こうしてまたチョイチョイチョイと塩舐めて美味い酒に冷静を装う、
あぁ…、
最高の夜が更けて行く。
いやいやいやぁ～、
何だこの充実、
またしても再訪が楽しみだ、
うんうん、
赤垣、
んまーい。
" The delicious enough to be in agony "
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